炭水化物(糖質)、脂 質、タンパク質の「3大栄養素」、そこにビタミン・ミネラルを加えたものが「5大栄養素」です。これらの栄養素をバランスよく摂ることが、健康に過ごすための第一歩です。
炭水化物(糖質)は、体の中でブドウ糖になって、血液と一緒に体全体に行きわたり、エネルギーの元になります。特に、脳のエネルギーとして大切です。
エネルギー不足になって、疲れやすくなったり、イライラする。筋肉が少なくなります。
体内で脂肪として蓄積されるので、肥満につながります。
骨や歯に使われたり、体の調子を整えるための大切な働きをしています。人間にとって絶対に必要なミネラルは、13種類と言われています。
カラダを健康に維持したり、調子を整えることができなくなり、骨や歯が弱くなります。
カラダの不調や健康維持が困難になることがあります。
人の体の、およそ6分の1はタンパク質でできています。たくさんの働きがあり、人が生きていくのに欠かせない成分で、体をつくる元になります。例えば、筋肉や内臓、血、皮膚や髪の毛、爪などにもタンパク質が使われます。
体力や抵抗力が弱くなったり、肌の髪の毛の状態が悪くなります。筋肉も少なくなります。
腎臓に負担をかけ、カルシウム排泄量を増やします。
脂質は、量が少しでも、たくさんのエネルギーの元になります。同じ量の糖質やタンパク質と比べると、2倍以上のエネルギーを生み出します。
みずみずしさがなくなる。カラダのあらゆるところで必要なもので、健康維持に影響します。
肥満や生活習慣病につながります。
ビタミンは体の調子を整えてくれるものです。人に必要なビタミンは、今のところ13種類と言われています。
病気になったり、成長が止ったり骨が曲がるなど、健康維持に影響します。
カラダの不調や健康維持が困難になることがあります。
年代と身体活動レベルで推定エネルギー必要量 (kcal/日)をご確認ください
男性 | 女性 | |||||
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レベル年代
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低い | ふつう | 高い | 低い | ふつう | 高い |
18〜29歳 | 2,300kcal | 2,650kcal | 3,050kcal | 1,700kcal | 2,000kcal | 2,300kcal |
30〜49歳 | 2,300kcal | 2,700kcal | 3,050kcal | 1,750kcal | 2,050kcal | 2,350kcal |
50〜64歳 | 2,200kcal | 2,600kcal | 2,950kcal | 1,650kcal | 1.950kcal | 2,250kcal |
65〜74歳 | 2,050kcal | 2,400kcal | 2,750kcal | 1,550kcal | 1,850kcal | 2,100kcal |
75歳以上 | 1,800kcal | 2,100kcal | ー | 1,400kcal | 1,650kcal | ー |
参考文献等:厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2020年版)の概要
ご自身の性別/年代をお確かめいただき、摂取されているカロリーが適切かどうかご覧ください。
また、今は良くても、10年後、20年後には食生活を見直していく必要があるかもしれません。
今後の人生も見据えて、適切な食生活を心がけましょう!
※更に詳しくご覧になりたい方は、【厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2020年版)】をご覧ください。
これらの栄養素は、カラダの一部となり、カラダの様子を整えます。
※このレーダーチャートは、日本人の食生活で不足しがちな栄養素などを表示しています。
体の成長を助けてくれる。
細胞が増えたりする時に、ビタミンAの助けをかります。
ばい菌に強い体をつくり、病気にならないようにするのを助けます。
うす暗くらい所でも目が見えるようにするなど、目の働きを助けます。
皮膚や粘膜の乾燥、夜盲症、視覚障害、成長障害
にんじん、鶏・豚・牛レバー、うなぎ、卵、小松菜、緑黄色野菜
体の外から取り入れた物を使って体に必要なものを作り出したり、エネルギーを手に入れたりするのを助けます。
脚気(全身倦怠・体重低下・四肢の知覚障害・腱反射消失・心悸亢進・心拡大)ウェルニッケ脳症(眼球運動麻痺・歩行運動失調・意識障害)
豚肉、うなぎ、ごま、落花生、大豆、えんどう、そば粉、玄米
皮膚や細胞のコラーゲンの合成に必要です。
ビタミンE と協力して細胞の健康維持を助ける働きをしています。
壊血病(疲労倦怠、イライラ、顔色が悪い、皮下や歯茎からの出血、貧血、筋肉減少、心臓障害、呼吸困難など)
イチゴ、ブロッコリー、キウイフルーツ、赤ピーマン、にがうり
腸でカルシウムが吸収されるのを促したり、いろいろなホルモンと共同で、血中のカルシウムの濃さを一定に保つ働きをしたりします。
骨粗鬆症、骨軟化症、骨折
鮭、さんま、きくらげ、にしん、干ししいたけ、しめじ
体の中の脂質が酸化するのを抑え、細胞膜などが傷つかないようすることによって、細胞の健康維持を助ける働きをしています。
神経障害、筋障害
かぼちゃ、たらこ、アーモンド、落花生、植物油 (コーン、大豆、サフラワー油)、オリーブ油
骨や歯の材料になり、筋肉を動かしたりする。ケガなどをして血が出てしまった時、血を固めてかさぶたを作ります。
骨粗鬆症、高血圧、動脈硬化、認知障害、免疫異常、糖尿病、肥満、腫瘍、軟骨の変性と変形性関節症
チーズ、ごま、えんどう、さくらえび、ひじき、切り干し大根
主に血を作る材料になり、酸素を体全体に運んでくれます。
鉄欠乏性貧血、運動機能や認知機能の低下 、体温保持機能の低下、免疫機能の低下
豚レバー、あさり、じじみ、ひじき、ごま、切り干し大根
人間の体の中では作ることができない。生活習慣病の予防に役立つ。
動脈硬化、高脂血症、認知症、高血圧、皮膚炎、冠動脈疾患
くるみ、青背の魚の油(いわし、サバなど)、亜麻仁油、えごま油
一つでも主要栄養素で足りないものがあれば見直しのキッカケ。主食、主菜、副菜や乳製品、果物など、日頃の食事の見直しとともに、サプリメントなどで補うことが重要です。